2016/06/30 【Thu】

4つに割れ!(基本編)

「若い人と老人、どっちが傲慢だと思う?」という質問があって。

『そりゃ若いモンに決まってるだろ!生意気なくそガキどもがぁ!』
『じいさんのほうが傲慢!「敬え」というあの態度!』

てな感じで両陣営の罵りあいはヒート必至!なワケです。

僕は『じいさんのほうが傲慢!』に強く、強く、強く乗っかりたい!
「じいさんなんて気分屋で権力指向で暴力的なゴーマン野郎だッ!!」…ハァハァ。

…とまぁ「ハァハァ」してしまうような事態に陥るわけです。
「ハァハァ」なんて、冷静さを欠くにもホドがある。

ここで僕が『じいさんのほうが傲慢!』の根拠にしてるのは
たった1人のじいさんだったりします。あのくそジジイ!G!

「若い人と老人、どっちが傲慢だと思う?」の答になってませんね。


ん?

…まてよ、
この質問は「若い人と老人、どっちが一般的に傲慢だと思う?」という意味だから
感情で答えたらダメだね、なんて言ってるけど、ホント?

「若い人と老人、どっちが一般的に傲慢だと思う?」

さて、また類似品の登場だ。「一般的」だってさ。
「一般的」ってなんだ?

ま、フツーに考えたら「普通」って意味かな。

「一般」の反対語は「特殊」っスね。
これ、学問チックな界隈では、
「特殊」は、「ある条件においてしか成立しない」
「一般」は、「どんな条件であっても成立する」
という意味らしいっス。

学者が「一般的に」なんて言う時は
たくさんのデータをとって、それらがほぼ全て同じ結果となる場合でしょうね。

フツーの人が「一般的に」なんて言う時、たとえば
「老人は一般的に傲慢だね」なんて言ったとしたら、それは
「老人は傲慢だってみんな言ってるよ」って意味だったり、あるいは
「オレの感覚で言えば、老人は傲慢だ」だったりする。
ほとんど根拠ないものです。

「一般的」ってのは、忘れていいようなものです。(笑)
なので忘れましょう。「一般的」についてはこれでオシマイ。


では、あらためて
「若い人と老人、どっちが傲慢だと思う?」

……答えなくていいですよ。
この質問そのものが、まやかしなのだ。

「若い人と老人、どっちが傲慢だと思う?」という質問は、フツーの人にとって
「あなたの知り合いで傲慢な人は、若い人と老人どっちが多い?」
って聞いているのと同じだろう。
となると、回答者それぞれが、知人のゴーマン野郎を思い出し
「ヤングだよ!」「いやジジィだ!」と憤慨する。
回答者は2極化し、お互い罵りあう事態だ。

コレこそが質問者の思うツボ!
「このテの質問には正解なんか、ない。
だが、2つの陣営に別れてケンカするだろ?そこが面白いんじゃないか!」
ってね。テレビがよくやるギミック。2択の罠。
これ、議論じゃないよ。
これがギミックだって分かってて、「面白いから乗っかる」ならまぁいいが、
議論してるつもりになったらダメですぜ。


こういう2択は山ほどあって。

「イケメンとブサメン、どっちがいい人?」

『ブサメンは性格も歪んでるからイヤなやつが多いよ』
『イケメンにいい人なんかいるわけないだろッ!!!!』

僕は『イケメンにいいヤツいない』に強く、強く、強く乗っかりたい!…ハァハァ。

とまぁ、キリがないんですが。


質問者のまやかしは、
2つの「軸」をわざと(あるいは気付かずに)混同している。という点にある。

この質問フィールドを客席から見れば、こうなってるのだ。

4分割図(1)
「若い人---老人」の、x軸
「傲慢---謙虚」の、y軸

2つの軸は、同一方向ではなく、交差してることが一目で見えるのです。
コレが「客観」!

4つに割れてるんです。なんというミもフタもない!

「若い人と老人、どっちが傲慢だと思う?」の答えは
『どっちにも傲慢な人がいて、どっちにも謙虚な人がいる』

あたりまえすぎてシラケてしまいそうな。
盛り上がってヒートしてるひとたちに、「頭を冷やせ」というような。

「客観」ってのは極めて冷静な態度、冷たいチカラなのです。


あやしげな2択を迫られたら、ちょっと客観してみる。
どうやって?

2軸を交差させて4つに割れ!
2016/06/23 【Thu】

スペース

ゴチャゴチャ溜まった「考え」、まだまだあります。どんどん放出します。
で、脳内メモリを解放して、新しいことを考えるスペースをつくろう。
そのスペースで、フィクションの種を育てるのだ!

虹の種

というワケで、どんどん更新していくつもりです!
2016/06/15 【Wed】

涙の中には傘がいっぱい。

『家主と地主』7月号、本日発売です!

さて、
「競艇少女」のころ、こんなことを担当編集と話していた。

「論理的(前段階とちゃんとつながっている)に考えるのは、最後に跳躍するため」

論理的な考えを、つないで伸ばしていくと、そこは「助走スペース」になる。
「助走スペース」が上手く出来ていると、最後のジャンプがよく跳べる。
物語のクライマックスは、前段階とつながってなくていい。
むしろ跳ばなくちゃいけない。その「跳躍」が、面白いし感動するんだ。

論理的積み重ねからの「跳躍」。
コレは、僕の経験知(経験値じゃないよ)なので、よく分からないかも知れませんね。

なので、例を。

   ねぇおかしいでしょ若いころ
   ねぇ滑稽でしょ若いころ
   笑いばなしに涙がいっぱい
   涙の中には傘がいっぱい

島倉千代子の「人生いろいろ」です。

解釈
 若い時は辛いことがいっぱいあって。
 それを強がって笑い話にしようとして。
 でもホントは泣いている。

で、「涙の中には傘がいっぱい」と来る。
ちょっと唐突なフレーズです。まさに「跳躍」です。
それゆえにとても印象深い。

「傘」は「親切、他人の助け」という意味だろう。

解釈
 辛いことがたくさんあって、泣いてばかりいたんだけど
 そのたびに、傘に入れてくれる親切な人に出会ったのだ。

で、サビにつながる、と。

   人生いろいろ 男もいろいろ
   女だっていろいろ 咲き乱れるの

ほう、「傘に入れてくれる親切な人」は、いろいろな男だったのか。

それにしても「いろいろ」とは雑だなぁ、とは思う。
「咲き乱れる」ってエロじゃん、とも思う。
でも、
「涙の中には傘がいっぱい」
この一行が、この歌を下品にならないところにとどめてるのだ。

これが、論理的積み重ねからの「跳躍」のチカラなのです!

   ・
   ・
   ・

とまぁ、これで終われればよかったんですが。

この歌をよく知る方は、ずっとツッコミをいれていただろうと思います。
「歌詞が違う!違うってば!」

長い間、
「涙の中には傘がいっぱい」
だと思っていたんですが、そうではなかった。

ほんとうの歌詞は
「涙の中に若さがいっぱい」
ですって! ええ!? マジで?

   ねぇおかしいでしょ若いころ
   ねぇ滑稽でしょ若いころ
   笑いばなしに涙がいっぱい
   涙の中に若さがいっぱい

解釈
 若い時は辛いことがいっぱいあって。
 それを強がって笑い話にしようとして。
 でもホントは泣いている。
 そして、それが若さだ。

これでは、ほぼ何も言ってない!

『論理的積み重ねからの「跳躍」』をどうしてくれるんだ!
そして、オレの感動を返してくれッ!!!!!
2016/06/10 【Fri】

「客観」ってなんだ?

「スケーター浅田真央と、総理の安倍晋三は、顔が似ている」
と、僕は思います。見るたびに思う。

で、ここに書くに際し、検索してみた。

「浅田真央 安倍晋三」でググる。

あ、いるねぇ。そう思ってる人、けっこういる(笑)。
もちろん「似てない」と言ってる人もいる。

もう一丁。
「大島優子と、ヤング水前寺清子は顔が似ている。」
どうよ。


さて、こんな前フリから始めるのは、『「客観」ってなに?』の話。


(1)『パッと見て、あきらかなものは「客観」なんじゃないの?』

「パッと見ただけで、浅田真央と、安倍晋三は似てるじゃん」と思うのだが
そう思わない人がいる。「似てねぇよ」と。

もっとややこしいコトで、意見が割れるのは分かるのだが、
こんな「パッと見」のことでも一致しない。
「どこ見てるの?」と言いたいのだが、それは「似てない派」もきっと同じだろう。
そう、見てるところが違うのだ。

「見る」ということそのものが、とても主観的なのだ。

「スケーター浅田真央と、総理の安倍晋三は、顔が似ている」
これは、僕の主観です。

「見る」だけじゃ、見方に依存する。
「ものさし」で測れるようなコトでないと、客観的とは言えない、のかな?


ちょっとココで、脱線話。
「顔認証システム」が、そろそろ実装されている今日この頃この時代なんですが、
この「顔認証システム」は、いわば顔の「ものさし」みたいなもの。
コレを応用すれば、
「○○と▲▲は、顔が似てる」
ということに、客観的解答が出るんじゃない?
似てる率 何% という数値で。

主観的に「似てる」と思う印象と、どの程度ズレがあるのかな。
ちょっと面白いなコレ。


閑話休題。

『パッと見て、あきらかなものは「客観」なんじゃないの?』
だからコレ、間違い。

じゃ、あらためて、「客観」って何?


(2)『みんなこう言ってるよ…だから「客観的」なんだ』と考えてる人がいる。

「スケーター浅田真央と、総理の安倍晋三は、顔が似ている」
で、アンケートをとったとしたら
似てると思う人   何人
似てないと思う人  何人
とまぁ、数字が出ます。

では、過半数をとったほうが、客観的なの?

過半数じゃ少ないなぁ。2/3は取らないと。
いや、3/4はないと客観的じゃないな。


いやいやいや、違います。
たとえどちらかが100%とったとしても、それは「客観的」とは違うものだと思う。

「浅田真央と安倍晋三は顔が似ている」は、
僕の主観であり、同じ発言をしたそれぞれの人の主観であり、
それに対して「分かる!似てる!」と言った人も
「分からん!似てない!」と言った人もまた、それぞれの主観。

主観はいくつ集まっても、主観の集まりでしかない。
これはね、「客観」じゃなく「世論」っていうんだよ。

「みんなこう言ってるよ」ってのは、「世論」なのです。

客観とは、多数決ではないのだ。


さて、また長くなってきた。
『「客観」ってなに?』は、まとまったらまた書くとして、
「コレは客観的だ」って話で締めます。

『アマゴルファーが、自分のスウィングを撮ったビデオを観る』

うむ。コレは客観的だ。実際、いい練習になるでしょう。
プロの流れるようなスウィングは、テレビ中継で観て、脳裏に焼き付いてる。
自分のギクシャクしたスウィングは、一目でダメと分かる。

で、自分のスウィングのビデオを見たアマゴルファーがひとこと、
「……デブだなぁオレ」
そこかいッ!
2016/06/07 【Tue】

そいつ。

あいかわらず旧Mac(OS9)を使っています。まだいけます。
ブラウザ(Classilla 9.3.3)には、ブックマークが多くなってくると表示が崩れ、
クラッシュしたりする。という弱点があります(うちだけかも知れん)。
なので、増えすぎたブックマークは、ファイルとして別のフォルダに移動、
必要な時にブックマークのファイルを直にブラウザに読み込んで使います。

何いってるか分からないですね、スミマセン。分からなくてもいいです。
今回は旧Mac(OS9)の話じゃないです。


簡単に言い直すと、
古いブックマークのファイルを保存しています。ということです。

で、目的があって、長い間見てなかった古いブックマークを開いてみた。
10年くらい前のブックマーク。
目的はすぐ済みました。
しかし、
そのブックマークには、当時見ていたページがいろいろたくさん保存されていて
ひさしぶりにあちこちのサイトを見て回ったワケです。

で、
そこには「あるマンガ家(名は秘す)」のブログのアドレスがあった。
長期連載作品もある中堅作家だ。
リンクをクリック。
あ!ページがなくなってる………あの人、ブログやめたんだ。
…マンガ家もやめたのかな?

おそらく同世代、だが知り合いでもない。
作品は知ってる、失礼ながらあまり面白くない。(←おい)
ブログも面白い文章じゃない。(←おい!)
僕の好みではないのだ。

ではなぜブックマークしてたのか。
その理由は、ちょっと恥ずかしいので、例え話で書くことにします。


*****     *****     *****

オレはプロ野球の一軍投手だった。あまり人気のない球団の中継ぎだがな。
現在は中継ぎを評価するシステムがあるけど、昔はなかった。
先発はエース級、クローザーは守護神、でどちらもスター、
中継ぎってのは地味なその他大勢。ファンの声援もスターにはおよばない。

だけどオレは、ロートルながら、チームの勝利に貢献してる自負はあったのさ。


「そいつ」とは直接話したことはない。
オレと同世代の、他所のチームのロートル中継ぎ野郎さ。
そいつのチームも人気球団とはいえないチームだった。
オレは、そいつのピッチングスタイルにはあまり感心しなかったが、
そいつは、オレと同じように、自分のチームのために黙々と投げていた。
人気のないチームの勝利に貢献してる、人気のない中継ぎ投手だったのさ。

オレは、そいつに、シンパシーとライバル意識を持っていた、ってわけだ。
ま、オレのほうがいい投手だがな(笑)。


ある日オレは、球団を自由契約になった。つまりクビになった。
もうロートルだからいらねぇ、ってワケだ。
時を同じくして、そいつもクビになった。同じくロートルだからな。

オレは野球を辞めるつもりはなかったので、他球団の入団テストに挑戦した。
そいつもあちこち挑戦した、と、噂で聞いた。

だが、オレもそいつも、なかなか球界に復帰できなかった。


そんなある日。
そいつのニュースが飛び込んできた。
とある球団で復帰!という入団の知らせさ。

その時オレは
『うおッ!やったぜ!!!!』
と、喜んだのさ。
自分でも自分の感情に驚いたが、嬉しかったのさ。

まぁ、いざそいつの登板をみたときは、はげしく嫉妬したんだが。


そんなこんなでしばらくのち、オレも復帰できた。そしてまたクビになった。
そいつは、復帰後、球団の身売りのゴタで、戦力外となった。

オレは、今でも復帰を目指してる。
そいつはどうしてるかなぁ。

*****     *****     *****


その「あるマンガ家(名は秘す)」がブログをやめていたのは
ちょっとショックです。
マンガやめたのかな…………身につまされる。

オレはやめないぜ。
   ・
   ・
   ・
   ・
   ・
と、思ってたら、「そいつ」のサイトが引っ越していただけでした。
そいつの名で検索したら出ました。
復帰を目指して力投を続けておられるようでした。ガンバレ!
オレもガンバる!
ご訪問ありがとうなのだ。
踊るとうちゃんロボ
 
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