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2011/04/27 【Wed】

この楽しさは、人に伝わるのか? 【3】

              【2】の続きです。

「この楽しさは、人に伝わるのか?…それは話し手にもよる…」

さて、ここからの続きです。
話し手にもよる…ってことで「話し手」のことを。


あるところに、車が大好きな男がいます。独り者でアパート暮し。
アパートの近くの駐車場(屋根なし)を借りて、そこに愛車を止めています。
彼の車は、小さなスポーツカー。
なにやら旧い、故障の多い、趣味性の高い車です。
それをエンジンから何からいじり倒すのが彼の趣味です。
経済的には、エンゲル係数ならぬクルマ係数が、ヒジョーに高い、と。

そんなある日、彼はとうとう経済的に行き詰まってしまいます。
「車を手放し、ガレージを解約するしか……!」


しかし、考えに考えた結果、彼は、家財道具のほとんどを売り払い
アパートを引き払います。ガレージは借りたまま。
車は維持。というより車しかない。

つまり、
車に住もう! オレん家は小さなスポーツカー! というワケです!

この人の話を、聞きたいと思いませんか?
僕は、ものすごく聞きたいです!


でも、聞きたいのは車の話じゃない。
もう、車以外の生活の全てが聞きたいです。


  『引越届けを役所に出しました。住所書くとき、ちょっと考えたんですが
  この、ガレージの住所を書きました。
  郵便物はこのポスト(地面に直置き)に入れてもらいます。
  宅配もココに届きます。
  食事は、トランクにカセットコンロを積んでいます。
  それでガレージで料理します。
  雨の日は外食ですね。あ、あと出前。ココに届けてもらいます。
  さすがに小さな車内では料理は出来ません。
  トイレは近所の公園に。風呂は銭湯ですよ。

  あ、そうそう、最近、彼女ができたんです!
  そう、勤め先を変えてからの、新しい会社のコです。
  もちろん、僕が車に住んでるのは彼女にはナイショです。
  会社に「車生活」のこと、バレるとマズイんで…
  でも彼女、僕の家に来たがるんですよ…どうしたものやら…』


いや~、タイヘンそうです。
で、
この人がする車の話なら、理解は出来なくても聞けそうな気がします。
なんせ、部屋よりも車を選ぶほどの酔狂、それだけで説得力を感じます。
「話し手」の熱狂ぶりが、そのまま説得力になるような。


え~っと、ここらで言っときますが、この人は僕が作った架空の人物です。
(でも、ひょっとしたらこんな人、現実に居そうな気がします)



さて、ここからちょっとマンガ寄りの話をします。

この「話し手」の話、
「キャラクター」の話なんでしょうか?それとも「設定」の話なんでしょうか?

おお!どっちでもありますよね。うお、ココ重要!
「キャラ」と「設定」って、じつは「境界線なし」ってことなんじゃない?
「不可分」な領域がある、というか、「分けて考えるな」というか。


「オレん家小さなスポーツカー!」
というマンガ、読んでみたいなぁ(笑)。

でも、僕が描いてもダメなんです、この話は。
彼女や会社に「車生活」がバレないようにする、生活のドタバタは
面白く描けても、僕にはクルマ愛がありませんから。
この話、車のウンチクをバッチリ描けないと!
「クルマ愛」を炸裂させられる人が描かないと成り立たないのでした。


彼(作者)が面白いと思うこと=車のウンチク=本質的な面白さ

でも僕(読者)は、「車のウンチク=本質的な面白さ」を理解出来ないから
「クルマ愛」という強烈なキャラクターの説得力、と
「車生活のドタバタ」という『物語』が必要なのです。

面白さを分け合う、シェアするためには、
こういう丁寧なやり方が要るんじゃないの?と、思うのです。



車マンガを描いてる友人がいます。
「車マンガって、持ち込んでも編集に敬遠されるんだよねぇ…」
と言います。
彼、「オレん家小さなスポーツカー!」描かないかなぁ…
…こんなヘンなの描かないだろうなぁ。

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2011/01/13 【Thu】

この楽しさは、人に伝わるのか? 【2】

              【1】の続きです。

「この楽しさは、人に伝わるのか?」なんてタイトルで【1】を書きましたが
なんかいろんな話がゴチャゴチャ入っています。
なので、ちょっと整理します。

 (1)「地図を見たり描いたりする面白さは、人に通じるのか?」

 (2)「個人的な面白さ(=本質的な面白さ)は、人に通じるのか?」
    (地図を見たり描いたりする面白さ=個人的な面白さ=本質的な面白さ)
    
 (3)「物語的な面白さは、本質的な面白さじゃない」
    (物語的な面白さ=万人が理解出来る、人に通じる面白さ)

 (4)『マンガの面白さの本質はなー、キャラクターの面白さだッ!』

ざっくり分けて、以上4つの論点が入ってます。

さて、
まず今回は、いちばん唐突な登場で、書きっぱなし放置の
(4)『マンガの面白さの本質はなー、キャラクターの面白さだッ!』
ここをさわりたいと思います。


そもそも【1】で、なんで脈絡なくこの一行が出て来たかというと、
関係ありそうだな~と思ったからです。
この一行と、ほかの論点を結ぶのが宿題、つーか面白どころ、かと。

ところが、

  『マンガの面白さの本質はなー、キャラクターの面白さだッ!』
  って声が聞こえてきそうです。
  や、や、や、ちょっと待って。そう結論を焦りなさんな。

実は、【1】で「聞こえてきそうです」って書いた後すぐに
聞こえてきたんです。「キャラ」のことが!

聞こえてきた、とゆーか、友人からメールが来たんですが。
コメントに書けばいいのに、シャイなのでメールです。
友人は、キャラの濃い魅力で支持を集める、売れっ子マンガ家です。
シャイなので匿名です。

彼は、僕が昔、牛乳瓶のフタを集めてたという話を例に挙げて
「それは理解できない。なぜなら同じようには感じられないから。」
と言います。
「でも自分とは違うことをする、違う個性の小泉のことを
面白いヤツだ。と思っている。」
と言います。(ま、それはお互い様なんですが)
で、
「面白いヤツと思ってるから、牛乳瓶のフタも『へぇ~』と思うのであって
そう思ってないヤツが牛乳瓶のフタの話をしても『バカだ』と思うだけ」
と、言うのです。

この先は、彼のメールの引用です。

  感覚は人それぞれ。
  他人には理解できない感覚を誰しも一つや二つは持ってると思う。
  それを理解しろというのは無理だろう。
  でも、その他人には理解できない感覚に夢中になり
  突き進む人間のことは理解できる。

  その人が自分にとって好ましい人間なら、
  同じ感覚を感じられはしなくても、認識は出来る。興味も持てる。
  面白いと感じる人間(キャラクター)の行動は気になるのだ。

  キャラは個人的感覚(作者の感じる本質的な面白さ)に
  興味を持ってもらうための伝達装置みたいな物なんじゃないか。
  だからキャラの魅力が大事だと思うんだよ。


ヤラレターーッ!
インザホーーーーール! みたいな。

「本質的な面白さ」と「物語的な面白さ」を対立させて
さらにちょっと筋違いの「キャラの面白さ」というキーを出して
これから、ゴチャゴチャいじり倒そうと思ってた矢先の、このメール。

いわば、ジグソーパズルのピースを、色ごとに細かく分けて、
さあこれからだ!おっとその前にちょっとトイレ…
で、戻ってきたら、パズルは組み立てられていました。的な。

焦りなさんな。って言ったのに!(笑)



ま、マンガに限った話じゃない、って言ったのは僕なので
コレを一般化したいと思います。

「この楽しさは、人に伝わるのか?…それは話し手にもよる…」

ダ~ッ、こんなに長文を書いておいて、なんてサエナイまとめだ~ッ!

                  【3】へ続く

2010/12/09 【Thu】

この楽しさは、人に伝わるのか? 【1】

先日のエントリ「坂を登れ!」で、
僕のママチャリでの行動範囲を、ピンクに塗った地図を載せましたが
ああやって塗ったりすると、その外をめざしたくなるもの、のようで。
少しずつあちこちに伸ばしております。
が、そのことそのものの話は、またの機会に。

今回はちょっと違う角度からの話。

思い出したんですが、
僕は小学3、4年生のころ、自転車で近所(京都市嵯峨野)をプラプラして、
地図を描いてました!
小学5年生で、山に(亀岡市)引越ししたんですが、そこでもまた
山道の地図を描いてました!
なんと、今と同じ遊びをしてました!伊能忠敬ごっこ!

僕は、地図を見たり描いたりするのが、すごく楽しいのです。
今まで、あまり意識したことはなかったけど。

「おお、この道は、ここへ繋がるのか!」
サイコーッ!


で、で、この楽しさは、人に伝わるのか?

たとえば、「伊能忠敬物語」というマンガがあったとします。
もしホントにあっても、それとは無関係の話です。架空のマンガの話。
(何度もダシにしてゴメンね、忠敬)
伊能忠敬は、山を越えたり海岸線を測量して歩いたりして地図を描きます。
「おお、この道は、ここへ繋がるのか!」と忠敬は言います!おお、サイコーッ!

…僕は面白いわけですが、皆はどうでしょう?
おそらく面白くないわな。
だってコレ、物語的な面白さじゃないもんね。
この面白さに近いのは、
鉄道オタクの「鉄ちゃん」とか、オールドカーマニアの「エンスー」とか、
いわゆる「趣味的な面白さ」。
同好者にしか理解できない、説明不能の面白さ。
そしてそれは、それそのものが持つ「本質的な面白さ」なんじゃないか、
とも思います。

「伊能忠敬物語」に戻りますが、
このままじゃ誰も面白がってくれない、ってんで、
忠敬の苦労とか、殿の野心とか、病気の母とか…
(テキトーです。史実は知りませんよ)
いわゆる物語的な面白さが加えられることになるでしょうね。
「物語的な面白さ」は万人が理解できる面白さだから。

ところが、その「物語」は、僕にはゼンゼン面白さの本質じゃないと感じます。
「おお、この道は、ここへ繋がるのか!」コレこそが本質だと。
ところが「本質的な面白さ」は、「オタ的な面白さ」ゆえに皆と共有できない!
なんたるジレンマ!


言い換えれば、
「野球そのものの面白さ」と「野球マンガの面白さ」の違い、かな。
でも、「野球そのものの面白さを描いた野球マンガ」はありそうですね。
そのマンガが面白いかどうかは別として。

「地図を描く面白さそのものを描いた地図マンガ」…は、ないなぁ。
…つーかそもそも「地図マンガ」って?

こんなこと書いてると
『マンガの面白さの本質はなー、キャラクターの面白さだッ!』
って声が聞こえてきそうです。
や、や、や、ちょっと待って。そう結論を焦りなさんな。
それに、この話は、マンガに限った話じゃないっつーの。

僕は、物語の力を信じる「物語信奉者」なんですが
「物語的な面白さは、本質的な面白さじゃないかも…」
なんて、自分でもオドロキです!
でも、じゃ、ホントに「本質的な面白さ」は共有できないの?ホントに?
さて、考えるか。


ああ、長い!しかもゼンゼンまとめる気もない。散らかしただけ。

                  【2】へ続く

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